クラウド型出入管理システムの実現により、新たな顧客層の掘り起こしを

クライアント株式会社アート
代表者代表取締役社長 関本 祥文
創業1976年
業界情報通信業
事業内容出入管理システムの設計・開発・製造・販売
URLhttps://www.art-japan.co.jp
会社概要
「セキュリティー」という言葉が一般的でなかった1976年に創業。いち早く出入管理システムの重要性に着目し、先進技術を取り入れたセキュリティーシステムを開発してきた。「デジタルテンキー」「ICカードシステム」「バイオメトリクス」などのインターフェースをコアに、幅広い製品群を提供。日本全国の代表的なインテリジェントビルや公共施設などで多数導入されており、出入管理市場でNo1のシェアを占めている。
課題・要望
  • Windowベースの出入管理システムを取り扱っていたが、頻繁なWindowsのアップデートにより業務負荷が重くなったため、Linuxベースでのクラウド化を検討していた
  • 製品寿命が長いため、新旧製品が同時に動いており、それぞれを的確に理解したうえで開発を進める必要があった

長期運用のビジネスモデルだからこそ、信頼のおけるパートナー企業が不可欠

解決策・効果
  • 開発全体を任せられるレベルの技術力があるため、最低限の管理を行うのみでフロント業務に集中できた
  • 出入管理システムのクラウド化に成功し、月額制ソリューションとして提供することができた

インタビュー

オフィスビルや研究機関などにおいて不可欠な存在となっている出入管理システム。そのパイオニアが、半世紀近い歴史を持つ株式会社アートです。
防犯安全対策のみならず、企業機密保護や管理業務の省力化など、時代に合わせて変化するニーズに対応していくなか、同社はどのような課題を抱えていたのでしょうか。その解決にCCTがどのように貢献できたのかも含め、技術開発部部長の加川雅夫さんにお話を伺いました。

アート様事例画像2

株式会社アート
技術開発部部長
加川 雅夫 様

―アートさんは出入管理システムで大きな存在感を発揮されていますが、どのような課題をお持ちだったのでしょうか。

もともと弊社の出入管理システムは、Windowsベースのクライアントアプリケーションでした。そのため、Windowsのアップデートの際には都度検証を行い、必要に応じて修正しなければなりません。
一方、最近のWindowsはアップデートが頻繁に行われており、検証や修正といった対応により弊社の抱える業務負荷が重くなっていました。そこで検討したのがLinuxをベースとしたシステムのクラウド化です。クラウド活用が一般的になってきたこともあり、お客様のニーズが増えてきたことも、検討した要因のひとつです。
なかにはクラウドを望まないお客様もいらっしゃいますので、オンプレミス型でのご提供は従来どおり行います。いわば、お客様に向けて「選択肢を増やす」のが目的です。

―クラウドサービス化にあたり、パートナー企業を選ぶ際の基準は何だったのでしょうか。

もちろん技術力があるのは大前提ですが、その企業が「信頼できる存在」であることも重要です。これには、弊社の製品が持つ性格が関係しています。
出入管理システムの場合、「アプリケーションを開発すればパートナー関係は終了」というわけではありません。開発したシステムを長く運用していくことになりますし、OSだけでなくデータベースがアップデートされるたびに検証を行う必要もあります。そのため、パートナー企業への信頼感は欠かせません。

―そのなかでCCTを選んだ決め手は何だったのでしょうか。

やはり最後は「人」でした。お互いに出入管理システムをクラウド化した経験はなかったのですが、「理解し合いながらともに成長していきましょう」というところで、気持ちが一致したということです。

―CCTとともに取り組んで良かった点はありますか?

弊社の製品をきちんと理解してくださっているのは、とてもありがたいです。というのも、弊社の製品は新旧バージョンが混在しています。たとえば建築設備として導入された場合、10年以上も使われることになるので、なかなか廃番にすることができないのです。古い製品と新しい製品とではスペックの差が当然あるわけですが、そうした違いを理解したうえで、全部のバージョンに対応できるシステムにしなければなりません。
また、一般ユーザーが使用するシステムですので、どういった動線でどういった動きをするのか、といった目線で想像力を働かせることも求められます。そのため、UIを考慮した使い勝手のよいデザインも重要です。CCTさんには、そういった部分も含め、しっかり対応していただいています。

アート様事例画像3

―開発現場での対応についてはいかがでしょうか。

技術力も対応力も申し分ないので、途中から開発部分はほとんどお任せするようになりました。スケジュールの管理などは弊社側で行いますが、信頼感があるので細かい指示をする必要がありません。この点では、お互いがそれぞれ行うべき業務に集中できる状況ができていると考えています。

―トラブルなどはなかったのでしょうか。

アート様事例画像4

もちろん、ありました(笑)。でもそれはCCTさんの技術やマネジメントの問題ではなく、新しいものに挑戦しているからこそ起こるものだと考えています。技術はどんどん進化していきますので、常に良い製品づくりを目指そうとすれば失敗することもあります。それでも、CCTさんは積極的に新たなものを取り入れようと動いている。我々もその姿勢に共感しています。
また、ソフトウェア開発会社さんはソフトウェアに直接関係しない業務にはタッチしないイメージがありますが、CCTさんは現場に来てくれたり、その場で解析や修正をしてくれたりと、迅速で柔軟な対応をしてくれるので助かっています。

―ありがとうございます。アートさんが業務を展開するうえで、CCTはどのような貢献ができていますでしょうか。

一番大きいのは、前述した出入管理システムのクラウド化を実現できたことです。弊社はこのシステムを「Air-cloud」と名付け、月額制で展開を始めました。お客様からの「サーバや専用パソコンを設置したくないから、システムをクラウド化してほしい」といったニーズにようやく応えることができ、安心しています。

―クラウド型へのニーズが高かったお客様は、どういった方たちなのですか?

小規模な法人や個人事業主の方が中心です。オンプレミス型の場合、導入まで時間もかかりますし、導入の際にまとまった投資が必要です。そのため、小規模な法人や個人事業主の方が導入するにはハードルが高いのです。
また、働き方改革関連法施行の影響で興味を持つ方もいらっしゃいます。オンプレミス型と比べて手軽にスタートできる勤怠管理ツールとして、着実にお問い合わせが増えています。このように従来にはない顧客層を掘り起こせたことも、クラウド化の効果だと考えています。

―ありがとうございます。最後に、今後はどのようなビジネス展開をお考えでしょうか。

アート様事例画像5

出入管理システムをクラウド化するメリットのひとつは、APIさえあれば他社のクラウドサービスとも連携できる点です。また、弊社はこれまで国内で展開してきましたが、クラウド型の月額制ビジネスという選択肢を用意できたことで、海外進出を含めて多角的な取り組みも可能になります。そうした意味では、現状の想定以上に用途が広がる可能性が高いと考えています。
一方で、技術は今後も進化し続けるでしょうから、CCTさんとは良きビジネスパートナーとして、これからもともに成長していきたいと思っています。

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