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入門編①:デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?

入門
2019-11-06
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?

近年、「デジタルトランスフォーメーション」や、その略称としての「DX」という言葉を目にすることが多くなりました。2018年9月に経済産業省が公開した「DXレポート」では、DXの重要性を示すとともにあらゆる企業への警鐘が鳴らされ、業界に衝撃を与えました。 一方で、「何か始めなければいけない」という危機感を感じながらも、その言葉の意味するところすら正確に理解できていない、という経営者や事業責任者の方も、まだまだ多いのではないかと思います。 そこで、本コラムでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の定義や解釈、事例について解説していきます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の定義と解釈

デジタルトランスフォーメーション(DX)の概念は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したのがはじめとされています。そこでは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と述べた上で、デジタルトランスフォーメーション(DX)により情報技術と現実が融合して変化が起こることなどが示されています。ここでの定義はまだ非常に抽象的ではあるものの、その後の世の中の動きを正しく予見しているものと言えるでしょう。 その後、現在に至るまでのITの進歩やそれに伴う社会の変化は、読者の皆様もよくご存じの通りかと思います。 そして、2017年、IDC Japanはデジタルトランスフォーメーション(DX)を次のように定義しました。

「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」

2017年 IDC Japan

また、2018年に経済産業省が公開した「DX推進ガイドライン」では、以下のように定義されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

2018年 経済産業省「DX推進ガイドライン」

このように、今日のデジタルトランスフォーメーション(DX)の定義は、要約すると以下の内容で認知が統一されてきたと考えて良いでしょう。
「企業が新しいデジタル技術を活用して製品やサービス、ビジネスモデルを変革することにより、競争優位性を確立すること」
逆に言うとこれは、 デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現しなければ企業の存続すらも危ぶまれる時代になった、 ということを示唆しています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)の事例

ここでは、代表的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の事例を紹介します。

Amazon.com

創業当初は比較的シンプルなインターネット書店でしたが、その後、書籍以外の取扱商品を拡大する一方で、顧客の購買データやサイト内行動データに基づく高精度なリコメンデーション機能をはじめ、サプライチェーン最適化、在庫予測、販売予測、収益最適化など20を超えるデータ分析システムを構築してきました。 これにより、「欲しい商品が見つけやすく、短納期で届く」という顧客価値を一層高めるとともに、様々なオペレーションの効率化を追求し、ビジネス全体を高いクオリティに引き上げることで競合に対する優位性を確立しています。

Uber

「車で移動したい人」と「車を所有し時間のある人」のマッチングを実現する配車サービスです。マッチング、支払いから運転手の評価まで全ての操作をスマホアプリで行うことができ、GPSの位置情報を利用することで効率的なマッチングや正確な到着時刻予測を実現しており、タクシー業界に大きなビジネスモデルの変革をもたらしました。 インターネットを利用して個人資産を効率的に共有利用する、「シェアリングエコノミー」という概念やビジネスモデルを普及させるきっかけとなったサービスの一つです。

Airbnb

Uber同様シェアリングエコノミーの一つで、旅行者と物件所有者をマッチングし、「民泊」を実現するサービスです。旅行業界に新しいビジネスモデルを確立し、現在では世界190カ国以上でサービスを展開しています。

Spotify

CDやダウンロードでの「購入」が常識だった音楽業界に、月額定額制で好きな音楽を聴き放題、というサブスクリプション型のビジネスモデルを導入しました。リコメンデーションやプレイリスト機能の充実により、常に個人の嗜好に合った新しい音楽に出会える体験を提供したことで、ユーザーの大きな支持を得ることに成功し、競合各社も同様のサービスの提供を始めたことにより、音楽業界の構造を一気に塗り替えました。 日本でも、2019年時点では、音楽配信市場での売上の50%超がサブスクリプションサービスとなっています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?

まとめ

本コラムでは、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」という言葉が現在どのような意味で認知されているかを解説し、デジタルトランスフォーメーション(DX)が具現化した結果、各業界にどのような変化が起こっているのかを事例を交えて紹介しました。 今後、デジタルトランスフォーメーション(DX)による社会の変化やビジネスのルールチェンジが、あらゆる業界で加速していくと考えられます。全ての会社で、デジタルトランスフォーメーション(DX)は対岸の火事ではありません。 特に経営者や事業責任者の方々は、業界や競合の動向をよく見定めた上で、中長期的な戦略立案、その一環としてのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に取り組むことが非常に重要と言えるでしょう。

デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みをお考えの方へ

今回ご紹介したように、あらゆる会社でデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みの必要性は日々高まっていますが、一方で、デジタルトランスフォーメーション(DX)は一朝一夕に実現できるものではありません。

「デジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性は理解したが、具体的に何から始めて良いのか分からない…」

そのような方は、ぜひ、コアコンセプト・テクノロジーにお問い合わせください。

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