ダイキン

DXの必要性が叫ばれる中、生成AIなど最新のテクノロジーも生まれ、さらに顧客のニーズは多様化しています。このような背景において、ものづくりをどうやって高度化させていくのでしょうか。そもそも、高度化とはどのような次元を目指すことなのでしょうか。

「DXエバンジェリストが斬り込む!」の第12回目では、東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリストの福本勲氏が、ダイキン工業のDX戦略推進準備室課長の徳隆宏氏を迎え、生成AIなど最新技術が飛躍していく中での人材育成やものづくりの高度化について語り合いました。

徳隆宏氏(ダイキン工業)、福本勲氏(東芝)
左より徳隆宏氏(ダイキン工業)、福本勲氏(東芝)
徳 隆宏氏
ダイキン工業株式会社 DX戦略推進準備室 課長 兼 テクノロジーイノベーションセンター 課長
2021年ダイキン工業入社(テクノロジーイノベーションセンター主任技師)し、データ活用テーマの技術支援を担当。同年にDX戦略推進準備室 課長に着任。ものづくり・データマネジメント・生成AIなど主にテクノロジー面の潮流のマクロ把握と中長期テーマの企画推進を担当。
2005年、大阪大学大学院情報学研究科情報ネットワーク学専攻卒。2011年まで外資系SIerでの製造業など様々な業界向けのシステム構築や品質保証のマネジメントやコンサルティングを経験。その後関西の電子機器メーカーに転職し、製造現場の制御機器(PLC)の商品開発・システム開発や、AI・IoT技術の研究や活用の推進を担当。
2018年にAI時代の品質の在り方を産学の実務者で検討し世にガイドラインを打ち出す任意団体QA4AI(AIプロダクト品質保証コンソーシアム))の発起人の一人として立ち上げ。生成AI領域のワーキンググループのリーダーとしても活動。
福本 勲氏
株式会社東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリスト
アルファコンパス代表

1990年3月、早稲田大学大学院修士課程(機械工学)修了。1990年に東芝に入社後、製造業向けSCM、ERP、CRMなどのソリューション事業立ち上げやマーケティングに携わり、現在はインダストリアルIoT、デジタル事業の企画・マーケティング・エバンジェリスト活動などを担うとともに、オウンドメディア「DiGiTAL CONVENTiON」の編集長を務める。また、企業のデジタル化(DX)の支援と推進を行う株式会社コアコンセプト・テクノロジーのアドバイザーも務めている。主な著書に「デジタル・プラットフォーム解体新書」「デジタルファースト・ソサエティ」(いずれも共著)がある。主なWebコラム連載に、ビジネス+ITの「第4次産業革命のビジネス実務論」がある。その他Webコラムの執筆や講演など多数。
*2人の所属及びプロフィールはいずれも2023年10月現在のものです。

目次

  1. 情報系出身、SIerから製造業の世界へ
  2. 背骨はチャレンジする風土と文化の伝播 AI人材を内製する「情報技術大学」
  3. 空調機を製造するがゆえのカーボンニュートラルの取り組みとは
  4. ROIでは測れないフィージビリティーを見抜くには?
  5. ものづくりの高度化は顧客視点に寄り添うことから